衆議院議員会館で行われた田母神俊雄 前航空幕僚長を招いての研修会に参加する機会を得た。
歴史認識に関し政府見解を否定する論文を発表したとして解任された田母神氏であるが、航空自衛隊5万人のトップ(総司令官)として任務に当たられていたわけであり、講演をとおして常に国及び組織を守るとの強い責任感をもって職務を全うしてきたという強い気概を感じた。
企業のCEOが企業活動を行う際、自社製品に愛着と誇りを持ち、社員の士気を高めながら営業活動を行っているのが正常な姿であると思う。自社批判をするような内容、つまり、検証論文を含め一環として歴史認識を押しつける政府見解は問題があるとの発言あるいは表現を使っていないとのことである。
村山談話については長妻義昭議員が平成18年6月に村山談話のなかにある「国策を誤り」に関する質問趣意書を提出している。また、約3ヶ月後に鈴木宗男議員が『「侵略の定義」に関する質問趣意書』を提出している。
この質問に対する政府答弁書では、『お尋ねの「国策を誤り」については、個々の行為に対する評価等をめぐり様々な議論があるところ、政府として、その原因を含め、具体的に判断することは適当でないと考える。いずれにせよ、政府としては、今後も、悲惨な戦争の教訓を風化させず、二度と戦火を交えることなく世界の平和と繁栄に貢献していく決意であることに変わりはなく、また、我が国の戦後の歴史は、こうした戦争への反省を行動で示してきていると考える。』となっている。
また、鈴木議員に対する政府答弁書では《国際法上の侵略の定義については様々な論議が行われているが、確立された定義があるとは承知しておらず、お尋ねについてお答えすることは困難である》となっている。
政府見解をどう解釈するか、報道ではあまり使われていないような気がするが、村山談話に対する公式見解以上のような内容となっている。当然のことながら論文の内容を含め様々な視点から講演が行われたが、約1時間、真横にいた田母神氏は部下へ配慮を常に欠かさず、真剣に国益を考え極めて丁寧に語られていた。